CLASS REPORT

Vol.099 2010/05/27 PETER GRAY /  Masa Honda / Chiho Omae / Yasuhiro TakehisaPRO SESSIONSESSION

Vol.099 2010/05/27

Hair×Makeup×Fashion

開催日時

2010/05/27(木) 18:00〜20:00

-グローバルに活躍する4人のアーティスト-

★バックレポート★

活動の場は、世界規模。そんな4人のアーティスト〜ピーター・グレイ氏、ホンダマサ氏、オオマエチホ氏、タケヒサヤスヒロ氏〜が、DAY STUDIO★100に登場!
はじめから、4人の出会い、海外へ渡るということ、仕事やクリエイションへの想い、考え等、ざっくばらんていてとても情熱的な4人のトークが始まりました。

-ピーターグレイ氏-
私達は皆さんが夢に到達するための何かお手伝いが出来ればと思っています。
皆さんが立たされている現時点は『分岐点』であると思います。“自分の実力を使って夢を実現させるか”、もしくは“今ある環境の中で落ち着いてしまうか。”
- ホンダマサ氏-
僕の場合、10代でパリに渡り、その後ロンドン、今はNYが主な拠点。それだけ聞くと、サウンドは素敵だけど、初めはどういう風にやっていけばいいのかも解らずにいた。ピーターと出会い、ファッションの世界で本気でやっていく事を決めた。夢があって前に進んでいく中で、重要なポイントは、“夢を諦めない事と、人との出会い。”
- タケヒサヤスヒロ氏 -
僕は4~5年前まで、バンタンの生徒として、客席側にいました。学生の頃、初めてJohn Gallianoのコレクションを観てその衝撃にただただ興奮した。それがキッカケで、『こういうことをやりたい、人を興奮させたい!』と思うようになった。そこからはもう、アシスタントや撮影実習を必死になってやった。
卒業と同時に海外へ行く事を決意。正直、何年かロンドンにいて戻ってくれば有名になれるだろう、なんていう軽い気持ちもあった。
でも、ロンドンで入った大学は二ヶ月で辞めました。思っていた場所と違ったから。僕はスタイリスト科の事しかわからないけど、僕はバンタンが世界のどの学校よりも世界一だと思ってます。先生にも凄くお世話になったし、在学時の友達は、上も下も含めて一生の友達。
ピーターは、僕が、無理!とメゲると、前に進めとケツを叩いてくれる。実際、無理無理!と思いながらも前に進めるんですよね。それがこの1週間の間でも10回くらいあった。
自分が決めた限界の先があって、無理と思ってても実は進める。
そういう事も含めて、がむしゃらにやってく事と出会いはすごく大事だと思っています。
(ピーター氏)
必ずしも、夢を実現する為に海外に出ろと言っている訳ではありません。
何故今日私達はNYでもロンドンでもパリでもなく、日本に、バンタンにいるのか。それは皆さんの中にファッションの将来があると信じているからです。若い皆さんの中に今、燃えたぎっている火を、若いうちに、なんとかどうにかして育てたいと私は思っているのです。
昔の日本のファッション業界は例えばYohji Yamamoto、ISSEY MIYAKEやComme des Garçons等が活発に活動しており、かなり活気付いてました。ただ、今は、ストリートレベルで見ると素晴らしいのだが、それが同じ様にキャットウォーク上にも反映されているかと言うと、そうじゃなくなってきているのではないかと思う。ただ、若い皆さんが“日本発信”で国際的な舞台に、『これだけ日本のファッションは素晴らしいんだ』と言う事を発信していく事が出来るとも思います。そのためには、“目の前にあるバリアを打ち破っていく”という事をしていただきたい。私は若いファッションの卵達の力を信じています。なので、たとえばデザイナー達と仕事をするような時も、学生を登用して仕事をするようにしています。彼らは卒業をしていない学生。しかし、その彼らこそが未来なのです。
この講座を終えた後、皆さんが「次は私がこの席に座る!」という位強い思いで、“夢を実現する”という気持ちをあらためて持ってほしい。私達ゲストの未来は、もうここにある現在。けれど皆さんの未来は、これから先の将来にあるのですから。

この講座の2日前に行われたASIA BEAUTY EXPOでのショーで使用した作品が展示された会場では、
それらの沢山の展示品(ヘアピース、マスク、ネイル、衣装etc…)について、参加者が手にとる事も出来、ゲストの4人により、そのひとつひとつの作品を作り上げるまでのプロセス-世界中を飛び回る彼らのスカイプでの打合せ、インスピレーション、制作工程、それぞれの立ち位置からの制作秘話など-のプレゼンテーションが、参加者ととても近い距離で、交流しながら行われました。
ド迫力のヘアピースの数々は、世界のあらゆる場所の建築物がベースとなっており、その建築物の写真、モデルの着装画像と実物のヘアピースを見合わせながらのプレゼンテーションに、参加者も熱心に熱く耳を傾けていました。

〜質疑応答〜
*私はまだ漠然とではありますが、海外へ渡る事を考えています。語学は勉強してから渡ったのですか?
 →(オオマエチホ氏)語学は出来るに越した事はないけれど、そこを難く考えるよりは、“自分が何をしたいか”という事の方が重要。喋れるに越した事はないけどね。話せずに行くとその分苦労はする。私は日常会話程度はできた方だったけれど、それでも通用しなくて最初の半年間位かなり泣いてました(笑)
  (タケヒサ氏)僕も1週間くらいずっとmixiやってた。ちなみに僕は師匠をmixiで見つけました。
  (ピーター氏)血と汗と涙があるから私達は成功したんです。人間ですから。クリエイティビティに言語は関係ないと思います。海外で誰かの下で奴隷のように働くのだったら、日本のファッション業界を昔のように活気づける事だって選択出来る。海外に行ってしまう事で、自分の夢じゃなくて自分以外の人の夢を結果的に実現せざるを得ない、という事がある。私はこの仕事を25年やっていますが、最初の14年位は非常に安い労働をしていた。ですので、皆さんは若い才能を私と同じ用に低賃金労働の時間で無駄にせずに、その才能を是非伸ばしていただきたいと思います。お題がきたら、そこに集中・没頭するのみ。今はインターネットが普及し、トップレベルの方たちが何をやっているのかがすぐにチェックできる。それよりも更に上を行く事を、若い皆さんにやっていただきたい。

*海外に行って学んだ事。これからの更なる目標は?
 →(ホンダ氏)最初に学んだのが文化の違い。色んな国の人たちと話す事で、自分が日本人という事を強く意識するようになったし、これからも“日本人”として海外で活躍して行きたいと思っている。肌の色を変える事も、フランス人になる事も出来ないけど、無理やりフランス人っぽくするんじゃなくて、これまでの自分の育った環境や生き方を尊重してもいいのかなって。だから、最初はフェラーリになろうとしていたけど、自分は軽自動車。だけどそれが何百台に1台「オッ!」と目を引く軽自動車ならいいと思ってるし、フェラーリにはなれないけどフェラーリやポルシェのテイストも備えた軽自動車でもいいのかなって思ってます。
  (タケヒサ氏)社会に出ると誰も教えてくれないけど、ピーターと出会って、不可能な事はないって身に染みて学んだ。僕の師匠のニコラは自分で学べっていうタイプだったけど、どういう風に自分を成長させていくのかって、結局は自分次第。誰かになろうとしたって絶対なれないし、自分は自分って事を自分が認めてあげないと。って事をすごく思います。

*学生の頃にやっておけば良かったな、と思う事や、今の学生へのアドバイスを聞かせてください。
 →(ピーター氏) 私には後悔という概念がありません。私は完璧な人間ではないし、ピシッとスーツを着こなす様なビジネスマンにもなれないという事が判っています。明日のプラン・明日の夢は何ですか?と聞かれると、いつもこう答えています。
『前へ進むこと。』



☆参加者のコメント☆

*既に活躍されている方々であるのに、まだまだ大きな夢を追いかけている姿や作品の数々、リアルな労働環境とあっという間の2時間で、本当にエキサイティングな内容でした。
*すごく楽しかった。本音で隠さず話してくれて、参考になる事が沢山だった。
*自由な感じの講演がとっても良かったです。ショーで使われた服やhairがみれて、心に火がつきました。
*何か言葉に出来ないけれど、すごい刺激と大事な事がわかった気がします。
*作品の工程の写真を観れたり、実物を触ったりして、世界で活躍するアーティストの方を身近に感じる事が出来ました。どうやって創られたとか、どういうコンセプトかなど、普段では絶対に聞けない事が沢山聞けて、自分の作品にも役立たせていきたいと思いました。
*夢をかなえるという事は、熱い気持ちを持つことである。
*あんな人になる!

STUDIO MASTER PROFILE

PETER GRAY / Masa Honda / Chiho Omae / Yasuhiro Takehisa

◆ PETER GRAY / Hair Stylist

もとLondon Vidal SassoonのInternational Editorial Directorを勤め、現在Session stylist(ヘアメイク)として主にファッション界で活動しており、有名フォトグラファーSolveSundsbo,PeterLindberg,Miles Aldridgeなどとコラボレーションをし、雑誌VOUGE(ITALY,UK,PARIS,NIPOON)などでファッション、アート界の最前線で活躍している。
またコレクションではパリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨークで数多くのメゾンブランドのヘアーを担当している。
またセレブリティー、ハリウッド女優、ミュージシャンなどのヘアーなども手がけており、幅広いジャンルで活躍している。
日本でもおなじみのあるUNIQLOやH&M、TOPSHOPの広告なども手がけており、彼独自の世界観は世界中のアーティストやフォトグラファー、メゾンブランドから注目されており、今後最も注目するヘアーアーティストの1人である。

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◆Masa Honda / Hair Stylist

78年神奈川生まれ10代から海外へ渡り欧米で約10年間美容、ファッションを学ぶ。
現在ピーターグレイチームのチームディレクターとしてチームまとめ上げ、パリ、ロンドン、ミラノ、ニューヨークなどでコレクション、雑誌、広告などの場で活躍している。
日本ではHonda Premier Hair International のトップディレクターを務める。

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◆ Chiho Omae / Makeup

バンタンキャリアスクールに大学とのダブルスクールで通い、大学卒業後渡米。
渡米後、Pat McGrath, Linda Cantelloらのもとで数多くの世界三大コレクション、撮影などに参加。
現在、ELLE, Vogue, selfservice, DAZED and CONFUSEDなどの雑誌やAlexander Wang, LEVI'S, UNIQULOなどのキャンペーン広告を手がけるなどNYをベースに活動している。
2009年には共同制作による作品展「TIBERIUS by Chadwick Tyler」をNYチェルシー地区にあるギャラリー「HoneySpace」にて開催し、活躍の場を広げる。
2004年より花王AUBEのカラーアドバイザーを務めるなど、多方面で活躍中。

オフィシャルサイト
http://chihoomae.com/

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◆Yasuhiro Takehisa / Stylist

2005年にバンタンデザイン研究所スタイリスト学科卒業後渡英、ロンドン芸術大学 FdA Fashionstyling & photography courseに入学。
同年よりスタイリスト ニコラフォルミケッティに師事(VOGUE HOMME JAPAN magazine/ファッションダイレクター、DAZED&CONFUSED magazine/クリエイティブダイレクター)、フルタイムでアシスタント。
DAZED&CONFUSEDの表紙を飾るなど躍進を遂げる。
2008年独立後、WOUND magazineのファッションエディターに指名され活動、その後2009年8月にGLASS magazineの立ち上げに参加、同時にOnline fashion editorとして紙媒体だけでなく動画への活動を開始。
現在英国だけでなくアメリカ、ヨーロッパ、アジアとグローバルに活動中。

オフィシャルサイト
http://www.yasuhirotakehisa.com/