







2010/04/29(木) 14:00〜16:00
〜なぜ私たちがフィルムで写真を撮すのか〜
■■■バックレポート■■■
『0.1のような有限桁の数字列の電気信号に置き換えられたデジタル画像とハロゲン化銀に光を当て化学反応で浮かび上がる画像は別物で、本来比較すべきものではありません。
フィルムでしか表現出来ない事やメリットがあり、その逆もあります。
私達写真家は、それぞれの長所を活かし、今後も写真表現の幅を広げていきたいと次の世代の為にも願っています。』
そうメッセージを発信するのは、GELATIN SILVER SESSION。
銀塩写真でしか表現できない写真の楽しさ、面白さを広く知ってもらうことにより、次の世代のためにも銀塩写真技術や機材、フィルム、印画紙等を守っていく思いを繋げていくプロジェクトだ。
今回のDAY STUDIO★100では、
そのGELATIN SILVER SESSIONに参加フォトグラファーの中から、
笠井爾示氏、辻佐織氏、広川泰士氏、本城直季氏、若木信吾氏をお迎えし、
豪華トークセッションをお届けした。
まずは、各々の作品をスライドで上映し、その作品にまつわるエピソードやテクニック、想いを語った。
作品は、現在開催中の‘GELATIN SILVER SESSION SAVE THE FILM’に出展している『代表作』も含まれていた。
(『代表作』−時代を経て色褪せないものとは。−
本来、作家本人が決めるべきものかどうか疑問はありますが、既に写真史に刻まれているものから新作まで。敢えてそれぞれの想いを「代表作」として提示します。〈代表作紹介文より抜粋〉)
他にも、未発表の作品や、プライベートで撮影した作品等、普段見る事のできないものもあった。
各々の作品の紹介後、5人は‘銀塩写真の魅力’について語った。
ちなみに、当日に‘GELATIN SILVER SESSION SAVE THE FILM’がオープンした。
参加者の中には、この講座の前に既に訪れた人も居て、感想や、質問など、参加者と5人のフォトグラファーの意見の交換が繰り広げられた。
そして最後に、銀塩写真に対する各々の想いを語った。
笠井氏『自分が何故、フィルムで写真を撮るのか・・・と言えば、
暗室作業が好きだからだ。暗室作業がしたいから、フィルムを撮る。
暗室がある、という環境は、恵まれているという事。
暗室がある、というのは幸福である。』
辻氏『暗室は好き。小宇宙の様な感じ。
音楽をガンガン掛けたり、静かな音楽を掛けたりする事で、
撮影時と違う想いを、印画紙に焼き付けられている。』
本城氏『フィルムとデジタルは似ている様で、違うもの。
その中で、僕はフィルムが好き。
フィルムとデジタルは、違うものとして見てもらえば判り易いかな。』
岩木氏『今まで30年フィルムで撮ってきて、いきなり‘デジタル’と言われても、時間が掛かる。
突然、ヨーロッパに連れていかれて、‘ゴハン食べるな!’と言われている様なもの。
慣れていかなくては・・・と思うけど、‘懐かしいな。やっぱり、ゴハンいいな。’と思う。
フィルムとは、そう付き合っていく感じ。』
広川氏『フィルムで撮った写真は物体で、デジタルで撮った写真は電気信号でしかない。
素人が撮った作品でも、何十年後に見ると歴史が映っているもの。
また、昔に撮った写真のネガを焼くと、その時の、撮影した状況が蘇ってくる。
タイムマシーンのような、そんな楽しみもある。』
■■■参加者のコメント■■■
*私もフィルムから写真に入りました。
続けていて思い続けていて良かったです。
すごい体験をしました。来て良かったです。
嬉しくて嬉しくて仕方なかったです。
私もこれからフィルムを撮り続けていきたいと思います。
どうもありがとうございました。
最大の感謝を込めて。皆さん、本当にかっこいい!
全体シルバーセッションに入ります!待っててください!
*生の声、作品への思いを聞けて本当に良かったです。
ありがとうございました。
最近になり、フィルムで残すことへの意味、印画紙へと焼き込む意味をもう一度実感できるようになりました。
今回、みなさまのお話を聞けた事により、自分で写真を続けていく自信がつきました。
私もこれからずっと、できる限りフィルムで作品を作り続けていきたいと思います。
*写真を撮る舞台裏等、少しですが聞けて楽しかったです。
1枚の作品を作り上げることの重み、フィルムだったらより一層感じられると思っています。
フィルムで撮っていきたいと思いました。
今日はありがとうございました。
*「写真とは何か」「自分は写真とどう付き合っていきたいのか」という事を改めて考えました。
作品も見せて頂き、講師の方の話を聞いて、
その空気を感じられた事もとても良い、刺激的な体験をさせて頂けたと思います。
作品、作りたい!という気分になりました。
ありがとうございました。
STUDIO MASTER PROFILE
笠井爾示 辻佐織 本城直季 若木信吾
◇ 笠井 爾示 氏
1970年生まれ。写真集『TOKYO DANCE』(新潮社)、『波珠』(青幻舎)ほか。
現在、新作写真集『竹下玲奈×笠井爾示』を制作中。
5月末〜6月上旬発売予定。
http://www.kasaichikashi.com/■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
◇ 辻 佐織 氏
1971年北海道生まれ。1999年よりフリーとして活動。
2002・2006年ADC賞受賞。
広告を中心に雑誌のエディトリアル、CDジャケットなど幅広い分野で活動中。
最近の主な仕事として、kewpie、TOSHIBA、Mercedes-BenzのTV-CMなどがある。
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◇ 本城 直季 氏
1978年東京まれ。フォトグラファー。
東京工芸大学大学院芸術研究科メディアアート修了。
作品集『small planet』(リトルモア刊)で第32回「木村伊兵衛写真賞」を受賞。
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◇ 若木 信吾 氏
1971年静岡県浜松市生まれ/写真家
ロチェスター工科大学写真科卒業後、雑誌・広告・音楽媒体など、幅広い分野で活躍中。
自身の祖父を撮り続けた写真集のシリーズで知られる。
第一回監督映画『星影のワルツ』が2008年ロッテルダム国際映画祭タイガー賞にノミネートされた。
二作目の監督作『トーテム song for home』では台湾原住民のバンドのドキュメンタリーを撮り、高雄国際映画祭2009に招待された。
http://www.shingowakagi.net/■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
◇ GELATIN SILVER SESSION
http://www.gs-s.info/◇ 作品紹介
1)
笠井 爾示 氏
「宮崎あおい 湯布院にて 2005」
2)
本城 直季 氏
「giraffe kenya」
3)
辻 佐織 氏
「flower」
4)
若木 信吾 氏
「In the Road by the Vegitable Garden」